アグリジェント観光スポット情報

SiciliaWayのアグリジェント観光スポット情報

神殿の谷(Valle dei Templi)

アグリジェントの考古学地区のことで、1997年よりユネスコ世界遺産に登録されています。

紀元前6世紀頃に、この地域に入植したギリシア人がこの地域に町を築いたのが始まりだと言われています。

現在も数多く残る神殿の遺跡を見ても分かる様に、当時はかなり繁栄していたことが伺えます。

現在でも20近くの神殿あるいは神殿遺跡が残されています。

神殿の谷自体は、とても広く数平方キロメートルもあり、じっくり回ると半日はかかります。

とにかく良く歩くことになるので、歩き安い靴と、夏は気温がかなり上がるので帽子など日除け対策を十分にしていくと良いでしょう。

2月にはアーモンドの花の開花を祝うお祭りが1週間程ここで開催されます。

以下は、各神殿のご紹介です。

コンコルディア神殿(Tempio di Concordia)

神殿の谷の中でも最も保存状況の良い神殿です。

ドーリア式神殿としての最高傑作と言われています。

紀元前5世紀の半ば頃に建設され、正面に6柱、側面13柱がほぼ完全な形で残っています。

6世紀末にキリスト教の聖堂として改装され、1748年に元の神殿の形に戻されました。

高台に位置し、周りの海や町が見渡せます。

ゼウス・オリュンポス神殿(Tempio di Giove e Olimpico)

神殿の姿は現在はなく廃墟跡となってますが、完成当時は数多くある神殿の中で最大のものでした。

紀元前5世紀末頃に数年かけて建設されましたが、あまりの規模の大きさの為未完成に終わり、

カルタゴ軍がここに攻めてきた時に破壊されてしまいました。

当時は、円柱と円柱の間に巨人像“テラモン”38体があり、軒を支えていたそうです。

この像は現在は考古学博物館にて保存されており、神殿跡に現在見られるものはレプリカです。

ヘラクレス神殿(Tempio di Ercole)

神殿広場の前に位置する、ギリシア神話の英雄ヘラクレスに捧げられた神殿。

神殿の谷にある数々の神殿の中で最も古いもので、現在は8本の柱だけが残されている姿となっています。

じつは神殿自体は地震によって全壊してしまっていた為、

現在残っている8本の柱は1924年考古学卿によって見事に修復が行われたもの。

神殿の東側には、祭壇跡とカーブした窪みが見られます。

ヘラ神殿(Tempio di Giunone)

神殿通り(Via dei Templi)の坂を登った、丘の東側の標高約120メートルの高台に位置します。

紀元前460年頃に建設された、ギリシャ神話最高の女神であり、ゼウスの妻のヘラに捧げられた神殿。

彼女は、女性の結婚生活を保護する神として祀られていた為、婚礼の儀式が行われていました。

当時は、正面6本、側面13本の円柱によって成されていましたが、

その後の戦争と大地震による損傷がひどく、現在は25本の柱と一部の壁のみが残されています。

ディオスクリ神殿(Tempio di Dioscuri)

西側の少し外れに位置する、当時の神殿の一部が残ったもの。

紀元前5世紀末に建設され、その後カルタゴ軍によって全壊されたあと、修復されました。

しかし、その後再び大地震により全壊してしまっていました。

現在見られる遺跡は、1800年代前半に他の神殿の素材などを利用しながら、再度修復されたもの。

残っている柱は4本ですが、見方によっては三本のみに見える。

夕暮れ時は特に美しいです。

施設情報

開館時間:8:30-19:00(夏場は夜間も開放されている)

入場料:10ユーロ※考古学美術館共通チケットは13,50ユーロ

※展覧会開催中は、12ユーロ、共通チケットは15,50ユーロ

休館日:年中無休(イベントなどで臨時休業の場合もあり)

行き方:アグリジェントの鉄道駅からは3km程離れています。

歩いて行くことは不可能ではないですが、なかなか大変です。

駅前広場から、バスが数本出ていますが、本数は少ないです。事前に手配するか、タクシーをお勧めします。

州立考古学博物館ピエトロ・グリッフォ(Museo Archeologico Regionale “Pietro Griffo”)

シチリアの中でもかなりの規模を誇る考古学博物館です。

神殿の谷や、その付近から発掘された陶器や銅像など、価値のある数々の品々が展示されています。

ゼウス・オリュンポス神殿を円柱と共に支えていた巨大像「テラモン」の本物が閲覧できます。

古代ギリシャ時代の壷や陶器類のコレクション、ギリシャ彫刻の像など見所は満載です。

施設情報

開館時間:9:00-19:30(月~土)、 9:00-13:00(日、祝)

入場料:8ユーロ(神殿の谷との共同チケットは13.50ユーロ)

休館日:年中無休(イベントなどで臨時休業の場合もあり)

行き方:神殿の谷から、アグリジェントの町へ向かう道を真っ直ぐ進んで、徒歩約15分。

国道沿いの、サン・ニコラ教会の隣に位置する。

コリンベトラの庭園(Giardino di Kolymbetra)

神殿の谷内に別の入り口があり、神殿の谷に来た多くの人が見逃してしまいがちな場所。

10年ほど前にシチリア州がイタリアの環境基金団体FAIに依頼して作られた、

2000年前の庭園を再現したものです。

レモン、オレンジ、オリーブ、イチジク付きサボテンの木々がたくさん茂り、シチリア!と言う感じの庭園です。

入場料は、神殿の谷にものとは別料金が必要となっています。

開館時間:10:00~14:00 ※訪問には要予約

入場料:17ユーロ(神殿の谷との共通チケット)(イタリア環境基金FAI登録者は12ユーロ)

6ユーロ(庭園のみ)(イタリア環境基金FAI登録者は無料)

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